2月24日は!?

 いよいよ、明日は2月14日。我が家の娘たちも、今年は友チョコをあげるなどとのたまっています。ところで、すでに1月も、中旬には、スーパーやデパートで、バレンタインデーコーナーが特設され、チョコレートばかりではなく、さまざまなプレゼント用品が、ところ狭しと並べられています。2月14日に向けてのこのような現象は、近年まで、チョコレート会社の売り上げ向上作戦が功を奏した日本独特の習慣です。

 ところで、この、バレンタインデーの元となった、St.Valentinus(聖ヴァレンティヌス)については、実際のところ、はっきりとした記録があるわけではありません。一番確実と思われるのが。ローマ近郊のテルニの司教だった殉教者、St.Valentinus(聖ヴァレンティヌス)の墓が4世紀に建立され、その、記念が2月14日に祝われています。
 ヨーロッパでは、この日に、恋人同士が贈り物を送る習慣がありますが、これは、別に、St.Valentinus(聖ヴァレンティヌス)と関係があるわけではなく、古代ローマの豊穣祈願祭であるルペルカリアが起源だとか、この日くらいから、鳥がさえずりを始めるからだとか諸説紛々ありますが、どれも、根拠があるわけではなさそうです。

 ところで、ローマの殉教者ですから、2月14日には、教会でもSt.Valentinus(聖ヴァレンティヌス)=教会の読み方だと「聖バレンチノ」=のお祝いを盛大にやるか、というと実はそうではありません。教会のだと、この日は、聖キュリロス(チリロ)司教と聖メトジオス(メトジオ)修道者記念日となっています。この聖キュリロス(チリロ)と聖メトジオス(メトジオ)は、『聖書」のパウロの手紙にもその宛名がある、テサロニケ生まれの兄弟で、ビザンティン皇帝の命を受け、モラヴィア公国に派遣され、宣教に従事しました。当時、モラヴィアには文字がなかったため、現在でもロシアなどの東欧の東方教会で使われている、キリル文字を発明し、『聖書』や『典礼書』をスラヴ語に翻訳しました。
 このように、2月14日は、この聖キュリロス(チリロ)と聖メトジオス(メトジオ)という、偉大な、兄弟の記念日なのですが、あまりにも知られていないのは、本当に残念でなりません。

 ちなみにSt.Valentinus(聖ヴァレンティヌス)は、ローマの地方の聖人で、一地方であるローマ近辺では祝われているのかもしれません。
 
【参考文献】
『新カトリック大事典 第一巻』(研究社 1996 )
『岩波 キリスト教辞典』(岩波書店 2002 )

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by omasico | 2007-02-13 13:05 | 祈り・聖歌  

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