黄金・乳香・没薬

 降誕祭(クリスマス)まで、あと一週間をきりました。イエス・キリストがお生まれになったとき、東の方から来た学者たちが持ってきた贈り物は、黄金乳香没薬でした。先日は、クリスマス祝会キリスト降誕の聖劇をする、娘たちが卒園した幼稚園の年長組みの子どもたちに、乳香没薬を持ってゆきました。そこで、今回は、この3つの贈り物について取り上げたいと思います。  
 【黄金】 黄金は、皆さんもよく知っていることと思います(持っているという意味ではありませんので念のため)。黄金はその輝きから、太陽に結び付けられた金属で、エジプトの太陽信仰に見られるように、神の現存、その輝きをその象徴する装飾として祭具に用いられました。また、イスラエルでは、メシア=キリストを象徴する金属でもあり、幼子イエスにささげられたものです。 
 【乳香】 乳香は、アラビアおよびアフリカ東部に生育するカンラン(オリーブ)科の乳香の幹から採った、芳香のある白ないし淡く黄色い樹脂を凝結して作ったもので、香水や薬品として用いられました。乳香の高さは12メートルに達します。ここに、香料を混ぜ、穀物のささげものに添えたり、そのほか一般のささげものにも使われました。ローマでは高価な輸入品でした。 
 【没薬】 没薬は、やはり同じくカンラン(オリーブ)科の低木、ミルラの幹からでる黄色い樹液を乾かしたもので、下剤や健胃剤として用いられました。アビシニア(エチオピア)、ソマリア、アラビアで生育し、パレスチナでは高価な輸入品の香料で、遺体を埋葬するときにも使われたことから、この名がついたようです。幼子イエスへは、その受難と死を暗示するものとしてささげられたとされています。  
 ところで、この3種類の贈り物を持ってきたのは、3人の学者、さらには3人の王様とされ、王様には「ガスパール」「メルキオール」「バルタザール」という名前まで付けられています。ところが、『聖書』には、単に「学者たち(複数形)」としか書かれておらず、人数は書かれていません。また、彼らが帰っていった「自分たちの」は、単数形ですから、彼らは同じ国から来たことになります。 
 では、いつ、誰が3人の学者、さらには3人の王様としたのかは分かりませんが、おそらく、贈り物が3種類だったことから、3人と思われるようになったのでしょうか。人数はともかく、王様というのは、明らかに行き過ぎでしょう。あまり、このようなことに目を奪われると、大切なことを見落とすことになるかもしれません。  
 さて、本題に戻りますが、乳香没薬は、ハーブショップでも手に入ります。一度、ぜひ、本物を購入して、クリスマスの香りを試してみてください。
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by omasico | 2006-12-17 09:21 | 祈り・聖歌  

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