聖母と日本

 8月15日は、日本では、終戦の日ですが、カトリック教会では、聖母の被昇天の祭日となっています。もともと、この日は、東方教会で、聖母の永眠の日とされて祝われていましたが、これが、西方教会に、もたらされ、聖母信心が盛んになるにつれて、さまざまに発展し、聖母が天に上げられた日と考えるようになりました。

 さて、この8月15日ですが、今を去ること400年以上の昔、実は、日本に最初にキリスト教をもたらした、フランシスコ・ザベリオ(ザビエル)が日本に上陸した日なのです。それを記念して、ザベリオ(ザビエル)は、日本を聖母マリアにささげたと言います。徳川幕府の政権下、260年の長きにわたり、キリシタン禁教の間も、信仰が途絶えることなく、隠れキリシタンが潜伏できたのも、各地にマリア観音が作られた、いわば、聖母マリアの取次ぎによるものだと思います。
 現在の大浦に、フランス人司祭たちによって、教会が建てられたときも、尋ねてきた隠れキリシタンの信者は、まず、マリア像を確認して、同じ信仰かどうかを確かめたそうです。


 太平洋戦争が始まった、1941年の12月8日。時の横浜教区長、戸田帯脇師は、そのニュースを聞いて、「この戦争は、無原罪の聖母の日に始まりましたが、聖母の被昇天の日に終わるでしょう」と、近くの人に話され、事実、そのとおりになりました。終戦のすぐ後、戸田師は、憲兵隊の凶弾に倒れたのです。
 このように、日本は聖母マリアとのかかわりが大変深い国です。これからも、神の母、教会の母、信仰の母である、聖母マリアを模範として、神の教えに、素直に「ハイ(アーメン)」と答え、キリストの道を歩みたいものです。


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by omasico | 2006-08-15 07:08 | 祈り・聖歌  

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