降誕節のための4つのモテット(音楽)

 クリスマスシーズンになると、巷では、いわゆる「クリスマスソング」が、どこでも、うるさいほどになりますが、わたくしはこの季節になると、ある、作曲家のモテットを口ずさみたくなります。それは
F.プーランク「降誕節のための4つのモテット」
 フランス語の原題は Quarte Motets pour le Temps de Noel で、次の4曲で構成されています。
  1. O magnum mysterium
  2. Quem vidistis pastores
  3. Videntes stellam
  4. Hodie Christus natus est
 各曲、もともとは、すべて、「聖務日課」のアンティフォナで、
 O magnum mysterium は、主の降誕の祭日、第2夜課の第四朗読の答唱
 Quem vidistis pastores は、主の降誕の祭日、朝課の第一唱和の交唱
 Videntes stellam は、主の公現の祭日の翌1月7日のマグニフィカトの交唱
 Hodie Christus natus est は、主の降誕の祭日のマグニフィカトの交唱
 です。
 原曲のグレゴリオ聖歌も、それぞれに味わいがありますが、F.プーランクは、混声四部のア・カペラで、彼独特の和声や転調を用いて、不思議な味わいを醸し出しています。特に、Hodie Christus natus est の並行和音(並行8度と並行5度が一緒に出てくる)のところは、圧巻です。F.プーランク(1899-1963)は、日本では、それほどなじみのない作曲家で、似た名前の、クープラン(1668-1733)と間違われることもあります。カトリックの洗礼を受けた1936年以降、カトリック教会の祈りのテキストによる曲を多く書いていて、この「降誕節のための4つのモテット」は、1951-52年にかけて、作曲されました。
 わたくしの手元には、ロバート・ショウの指揮するCDがあり、時々聞いています。
 今年は無理でも、どこかの合唱団で、ぜひ、来年のクリスマスコンサートでチャレンジしてほしい、と思う1曲です。
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by omasico | 2005-12-14 08:08 | 音楽・オルガン  

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