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アドヴェント・カレンダー

 まもなく12月。今年も残すところ約1ヶ月となりました。皆様、来年のカレンダーの用意はできましたか。 ところで、西方キリスト教では、この12月1日から24日間だけ使うカレンダーがあります。ご存知の方も多いと思いますが、「アドヴェントカレンダー」というものです。ほとんどのものは、紙製で、きれいな絵が描かれ、そこに数字のついた窓が24あって、毎日一つづつ開けてゆくというものです。他に、木や、布でできていて、数字にオーナメントのようなものを架ける、繰り返して使えるものもあります。  アドヴェント(advent)はラテン語のadvenio=到来すると言う動詞から派生したことばで、12月25日の降誕祭(クリスマス)の4週間前の主日(日曜日)からの期間をさし、(希望して)待ち望む」と言う意味合いになります。日本のカトリック教会では「待降節」と呼んでいます。  
 では、何を(希望して)待ち望むかというと、もちろんキリスト教の用語ですから、主キリストの到来ですが、ここには二つの意味合いが込められています。 一つは、もちろん降誕祭(クリスマス)において記念される(この場合の記念とは、その出来事が、時間と空間を超えて、そのときその場に現在化されることです)キリストの降誕(生誕)です。 
 もう一つは、終末=神の国が完成するとき、この世に再び来られる主キリストを待つことです。
 と言うわけで、この「待降節」の間、キリスト教の家庭では、特に、子どもたちが、この「アドヴェントカレンダー」を毎朝明けて、主キリストの降誕を記念する降誕祭を心待ちにするわけです。もっとも、子どもたちは、降誕祭そのものよりも、プレゼントやケーキ、パーティーかもれませんが。

by omasico | 2006-11-29 17:37 | 祈り・聖歌  

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