92歳の誕生日

 今日、12月18日は、存命ならば、2000年に帰天した作曲家、
高田三郎
の92歳の誕生日です。高田三郎と言えば、「水のいのち」などの合唱曲で有名ですが、日本のカトリック教会の祈りのこころ『典礼聖歌』の作曲も手がけていることは、まだまだ、知られていないようです。パレストリーナの研究家として有名な、Lino Bianchi 教授は
「トリエント公会議のあと、カトリック教会の典礼音楽を立て直したのがパレストリーナなら、第二バチカン公会議のあとのそれは高田である」
カトリック・キリスト教会の典礼祭儀のために作曲された合唱曲は、多様性に満ち溢れる、大変豊かな創作力によって作られ、祈りに対する激しい欲求と感動から生まれる、魂の本質そのものが息づいている」
(いずれも、「高田三郎作品による リヒトクライス《光の輪》」演奏会プログラムよりの自由な引用)と高く評価しています。
 さて、その高田三郎は、厳しい指導でも有名でした。指揮を見ていなかったり、言われたとおりにしないと

 と怒鳴ったものです。
 ある、研修会のとき、
「皆さんねー、今日一日、ぼくに付き合ってくれて大変だと思うけど、ぼくはねー、一日中ぼくと付き合わなきゃいえないんだよ。ね、大変だろー!」
と言ったことがありました。確かに、よく、「自分に愛想が尽きた」なんていうことがありますが、ま、そういうことなのかもしれません。もちろん怒鳴られたほうにすれば、たまらなかったでしょうが。
 ただ、生前、指導を受けていた「荒川少年少女合唱隊」の子どもたちは、「先生が『バカヤロー』って言うのは、わたしたちを愛している証拠です」と言っていたそうです。

 この時期、国立の学生有志や、典礼関係のグループでよく、誕生会をしましたが、そのときも、机をたたきながら、バカヤローといっていました。今では、懐かしい思い出です。生きておられれば92歳。
「先生。ストコフスキーは95歳で、100歳の指揮の契約をしたそうですが、先生も100歳で指揮してくださいね。」
とお願いしたことは、残念ながら、実現しませんでした。
 
 
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by omasico | 2005-12-18 09:13 | 祈り・聖歌  

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